「丸の内あたりのビル街を疾走するイメージです」初めて花を生けるイメージは？との質問に帰ってきた答えがこれ。なんとも彼らしい直球な回答。

彼の仕事は企業などから依頼を受けた荷物を早く正確に自転車で運ぶ、いわゆるメッセンジャー。

作品コンセプトにもメッセンジャーならではの目線が含まれている。この作品のポイントにもなっている黄色の百合。これはゴールをイメージしていて、そこに向かって進んでいく真っ直ぐな道のように葉物が添えられている。

一見、彼の仕事ぶりとは関係のない作品のようだが、一途に自転車と向き合っている彼だからこそのアイデア。

本人曰く、「いけばなに興味はあったんですが、時間がなかったり、どこでやればいいのかわからなくて……」との事。

そうなんです。南氏のようにやれる場所が身近にあればやりたい人はたくさんいるんですよね。「これを機にまた是非やりたいです」とのお声を頂いちゃいました。

また１人＜いけばな＞に魅了された男が誕生しましたね。この企画、今回も大成功です。