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- Plants Lab:図鑑
ツバキとは-園芸文化はツバキの花の栽培から始まったと言っても過言ではないでしょう。
他のどの植物よりも多くの品種が育てられていたことが徳川時代の初めに書かれた「百椿集」(1630年)に記されています。
最古の園芸書がツバキの品種についての解説書だったのです。ツバキには多くの園芸品種がありますが、
現在まで伝えられている古典的な品種は、その多くが数百年前からそのまま伝えられていると考えられるのです。
現在は名前が替わっているものも多いのですが、少なくともその類型のバラエティーの大半が、近世初頭にはすでにできていて、今日と同じように育てられ、愛好されていたのです。
解説:野口慎一(野口農園)
- 品種名:紅妙蓮寺
- もともとは京都のお寺にあったと伝えられている古品種。10月から咲き出し、お椀のような形の花は、つぼみも丸く形が良いので、特に中部地方では茶花として有名。茶花はつぼみの時にいけるので、その美しさも重要。
- 品種名:雪中の花
- 野口氏の作出の新花。中国原産のサザンカに近い種で、攸県油花(ユーシネンシス)とカンツバキとの交配種。秋から冬中咲き続け、春まで花が残っている。外弁もつぼみも白いので、白花が咲くのかと思うと黄色い色が出てくる、あまい香りのある品種。
- 品種名:有楽侘助
- 野口氏の作出花。太郎冠者(たろうかじゃ・桃色一重咲)は織田有楽斎にゆかりのある品種であると言われている。その実生花で、早春咲の太郎冠者よりずっと早く秋から咲き出す品種でそれゆえ、この名がついた。
日本発のヒット商品、ユリ
数多くの園芸品種が、世界中で愛されているユリ。その起源が日本であったことをご存知ですか?
歴史の教科書でお馴染みの、あのシーボルトが江戸時代に日本からユリを持ち帰ったことが、そもそものきっかけ。
その後、明治時代に大量に輸出された日本のユリは、世界中で品種改良を重ね、広まっていくのです。
言うなれば、ユリは日本発、世界育ちの大ヒット商品。そうして世界で育った数多くのユリは、現在の日本でも手軽に楽しむことができます。
まずは、ご近所の花屋さんで、ユリを買ってみるのはいかがでしょうか?
- 系統名:テッポウユリ
- 品種名:テッポウユリ
- 大きさ:15cm前後*花は10cmくらいですが、奥行きのあるユリです。
- 日本からもたらされたユリの中でも、ヨーロッパで圧倒的な人気を得た純白のユリ。 ラッパのような筒状の花を横向きに咲かせる。